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バイクの技術と歴史を、一次情報にあたって確かめる記事を書いています

ハンドルブレースは振動を吸っていない──「剛性を上げる」と「振動が減る」は同じ話ではありません

ハンドルの真ん中を渡す棒。メーカーは「剛性をUPさせて振動の軽減」と書いていますが、ブレースを使わないハンドルを作っている別のメーカーは「ブレース付きの硬さがないぶん、さらに振動を吸える」と書いています。比べている対象が違う2つの説明を並べたうえで、剛性・質量・減衰という別々の仕組みとして整理します。効いた人と効かなかった人が両方いる理由も、ここにあります。

「あの棒、スマホを付けるためのものでしょ?」

ハンドルの真ん中を左右に渡している一本、ハンドルブレース。そう思われていることは、作っている側も自覚しています。 ポッシュフェイスの公式ブログが、こう書き出しているくらいです。

最近では、スマホクランプバーでしょ?ってとらえ方をしておられる方も多いです。

先に、この記事の結論を書きます。ブレースは振動を吸う部品ではありません。 やっているのはハンドルを硬くすることで、その結果として振動の出方が変わる。減るとは限りません。

そう考えたきっかけは、メーカー同士の説明が、逆の方向を向いていることでした。片方は「剛性を上げて振動を軽減する」と書き、もう片方は「ブレース付きの硬さがないぶん、もっと振動を吸える」と書いています。どちらも、その部品を売っている会社の公式の文章です。

先に断っておくと、この2つは同じものを比べていません。 片方はハンドルに後から足すブレースの話、もう片方はハンドルそのものの設計の話です。どちらが正しいかを決められる比較ではありません。 それでも、「硬さ」と「振動」の関係が一方通行ではないことは、この2つから読み取れます。

「剛性をUPさせて振動の軽減」と書いている側

まず、ブレースを作っている側の説明から。ポッシュフェイスの公式ブログです。

ハンドルブレースはオフロードの文化から始まり、ハンドルの剛性をUPさせて振動の軽減やハンドリングの改善が目的としたモノです

どういうことかと申しますと、ハンドル(バーハン)のしなりをハンドルブレースでピチッと押さえつけてあげようという事なんです。

しなりを押さえつける。 これがブレースの仕事の全部です。そして同社は、その狙いを製品の形にまで反映させたと書いています。

弊社製品は剛性UPを目的としたハンドルブレースなので調整式ではなく、固定式になっているんです。

幅が変えられないのは、手抜きではなく設計だということです。ただし、「調整式は柔らかい」と一般化はできません。 同社が剛性を重視して固定式を選んだという説明までが、資料から言えることです。

「ブレース付きの硬さがないから、もっと吸える」と書いている側

では、逆側。イギリスのRenthal(レンサル)は、ブレースを使わないハンドルを作っています。同社のストリート用「Street Fatbar」の公式説明には、こうあります。

Renthal's ® Street Fatbar® are the market leading unbraced handlebar. Featuring a tapered wall profile enables the clamping diameter(1-1/8in/28.6mm) to be larger than the control ends (7/8in /22.2mm). The design of Fatbar reduces mass whilst maintaining extremely high strength, without the rigidity of a braced bar, This design enables a further degree of vibration absorbancy.

要点を日本語にすると、こうです。肉厚を先細りにしていく作り(tapered wall profile)によって、クランプ部の外径28.6mmを、操作部の外径22.2mmより太くできる。 その設計が重さを減らしつつ非常に高い強度を保ち、しかもブレースで補強したハンドルのような硬さを持たない。それがさらに振動を吸えることにつながっている——というのがRenthalの説明です。

なお「vibration absorbancy」はメーカーの言葉であって、エネルギーがどれだけ熱として捨てられているかを測った数字ではありません。

「硬くないこと」を機能として売っています。 しかもこのハンドルは「Fitted as OE equipment by Honda and Suzuki」——ホンダとスズキに純正採用されている、とも書かれています。

片方は硬くすると振動が減ると言い、もう片方は硬くないから吸えると言う。 どちらかが嘘をついているのでしょうか。そうではないと思います。

「振動対策」という一言が、中身の違う3つの仕事をまとめて指しているからです。そして、硬くすることで手に届く振動が減る場面も、逆に増える場面も、どちらも起こりえます。 両社は、違う部品について、違う場面のことを言っている——というのがこの記事の見立てです。

剛性・質量・減衰──同じ「振動対策」でも仕事が違う

振動対策パーツの3つの原理を比較した図。ハンドルブレースはばね(剛性)を強くする、バーエンドウェイトは質量を増やす、パフォーマンスダンパーは減衰を足してエネルギーを熱に変える
振動する仕組みには、ばね・重さ・減衰の3つの要素があります。振動対策のパーツは、そのうちのどれを主に狙っているかが違います

振動するものには、3つの性質があります。硬さ(ばね)、重さ(質量)、そして減衰です。

そして、それぞれのパーツが主に狙っているのは、このうちの1つです。

パーツ触っているもの何が起きるか
ハンドルブレース硬さ(剛性)震えやすい回転数が上がる
バーエンドウェイト重さ(質量)震えやすい回転数が下がる
パフォーマンスダンパー減衰エネルギーそのものを熱で捨てる

震えやすい回転数というのは、いわゆる共振のことです。物には「この速さで揺さぶられると、いちばん大きく震える」という固有の周波数があります。ほかの条件が同じなら、硬くすればその値は上がり、重くすれば下がる。 教科書どおりの関係です。

ただし、この表は簡単にしすぎていることも書いておきます。ブレースにも重さがあります。 硬さだけを足して重さは足さない、という部品はありません。ハンドルは1本の棒なので、震え方も1通りではなく、いくつもの形(モード)を持っています。 上の表は「どちらへ動かそうとしている部品か」を示したもので、装着した結果がそのとおりになるとは限りません。

大事なのは、上の2つが「エネルギーを熱にして捨てて」はいないことです。手に届く振動が減ることはあります。 ただし、その減り方は減衰とは仕組みが違います。

バーエンドウェイトについては別の記事に書きましたが、あちらではメーカー自身が「振動自体は無くなっていない」と書いているのを引きました。

これまでのウエイトタイプのバーエンドは、微振動を大きな振れに変換することで振動を緩和。振動自体は無くなっていない。

ブレースも同じです。 硬くしても、エンジンが出している振動そのものは減りません。 変わるのは、それがどの回転数で、どんな形で手に届くかのほうです。その結果として手元の振動が小さくなることはありますが、エネルギーを熱にして捨てているわけではありません。

本当にエネルギーを捨てているのは、3つめの「減衰」だけです。パフォーマンスダンパーの記事で扱ったヤマハの部品は、車体の変形を熱に変えて捨てています。 あれだけが、原理として別のことをしています。

「効かない」という声が正しい場合があります

コメント欄には、効果に疑問を持つ書き込みが6件ありました。そのうち、いちばん技術的に踏み込んでいたのがこれです。

視聴者コメント

あまり関係ないですねぇ。むしろそこをリジットにする方が振動の伝搬はより顕著ですけどねぇ。

この指摘は、Renthalの公式説明とまったく同じ方向を向いています。 硬くすれば、しなりで逃がしていたものが逃げなくなる。そのぶん、手にそのまま届くこともある。

一方で、はっきり効いたという報告もあります。

視聴者コメント

MT-25に乗り始めた時、ハンドルの振動で酷い肘の痛みに悩まされたが、ブレースバー付けたらピタッと振動がやみ、今は一日中走っても平気です。

どちらも本当だと思います。 共振する位置が変わることは、評価が割れる理由の1つとして考えられます。

ブレースを付けると共振の山が高い回転数側へ移動することを示した図。ずらした先がよく使う回転数から外れれば振動が減り、逆によく使う回転数に入ってしまうと悪化する
共振の山が高いほうへ移った場合の模式例です。移った先が自分のよく使う回転数と重なるかどうかで、感じ方が変わります

山が、自分のよく使う回転数から外れれば「効いた」。 山が、逆によく使う回転数のほうへ入ってきたら「悪化した」。

だから、同じ部品で正反対の感想が出ます。 どちらの人も、自分の車両については正しいことを言っています。

この図についても、限界を書いておきます。 描いてあるのは、震え方のうち1つの形(モード)について、山が高いほうへ移った場合の例です。実際には、山の高さや幅そのものも変わりますし、必ずこの向きに動くとも限りません。 そして、先ほどのMT-25の体験談が本当に共振の移動によるものだったのかは、この図からは分かりません。

そして、この記事では「あなたのバイクではどちらになるか」を予測できません。 車体の作り、エンジンの形式、ハンドルの長さと材質、巡航する回転数。全部が効いてきます。 メーカーの公式説明を読んでも、そこまでは分かりません。

付けられないハンドルがあります

コメント欄に、こういう質問がありました。

視聴者コメント

セパハンはどうしたらいい?

答えははっきりしていて、付きません。 ポッシュフェイスの注記がそのまま答えになっています。

※当製品は22.2Φのバーハンドル用に取り付けられる様に設計されております。セパレートハンドル/テーパーハンドル、他22.2Φの以外のハンドルには対応しておりません。

セパレートハンドルは、左右が別々の部品です。 渡す相手がいません。そしてテーパーハンドル(中央28.6mm)も、この製品の対象外です。ここで言えるのは「ポッシュフェイスのこの製品は付かない」までで、28.6mm側に対応した別の製品まで否定するものではありません。 買うときは、その製品の適合表を見てください。

そして、テーパーハンドルの中には「要らないように作られている」ものがあります。 Renthalの説明にあったとおり、中央を太くすることでブレースの代わりをさせている設計です。ただし、テーパーハンドルが全部そうだという意味ではありません。 私が確認できたのは、RenthalがFatbarについてそう書いている、というところまでです。コメント欄にも、そこを分かっている書き込みがありました。

視聴者コメント

ブレースの無いファットバーが好き。

「ブレースが付いていないハンドル」は、手抜きではありません。 別の答えを選んだハンドルです。

オフロードのあのパッドは、メーカーの説明では振動対策ではありません

ブレースと一緒によく話題になるのが、そこに巻いてあるパッドです。コメント欄でも4件触れられていました。

視聴者コメント

モトクロッサーだとここによくバーパッド付けてますね。 ジャンプの着地の時に胸や顎がぶつかることがあるみたいです。

このとおりです。 ZETA(ダートフリーク)の製品説明は、バーパッドの目的を転倒時に頭部や胸部をハンドルに打ち付けた際のダメージ軽減としており、緩衝材に高密度フォームを使っていると書いています。

メーカーが挙げている目的は、振動ではなく身体を守ることです。ブレースに付いているのは、ちょうどそこに横棒があるからであって、狙いとしては別物だということになります。

アクセサリーを吊るすと、効果は逆方向へ動きます

いちばん高評価が多かった書き込みは、これでした。

視聴者コメント

アクセサリーバーとしての価値を損なわない為に、太さがハンドルバーと同じ物を選ぶ事が重要。

実用として、まったく正しいアドバイスです。ポッシュフェイスも「22.2Φの部分をスマホホルダークランプ箇所としても使えます」と書いていて、メーカー自身がその使い方を想定しています。

ただし、ここで最初の話が戻ってきます。

ブレースは硬さを足す部品でした。硬さを足すと、震えやすい回転数は上がります。ところが、そこにスマホホルダーやドリンクホルダーを吊るすと、今度は重さが足されます。 重さを足すと、震えやすい回転数は下がります。

せっかく上げた分を、自分で下げていることになります。

コメント欄にも、そこに気づいている書き込みがありました。

視聴者コメント

ハンドルブレースは振動対策に効果あり!(でもアクセサリーバーにちょうどいいからゴテゴテ付けて効果軽減しちゃう)

ただし、「必ず悪くなる」とは言えません。 さっき書いたとおり、下がった先が自分のよく使う回転数から外れるなら、むしろ良くなることもあるからです。上がるのが良くて下がるのが悪い、という話ではありませんでした。

言えるのは、こうです。 アクセサリーを足すと、重さも留め方も変わり、振動の出方も変わります。 ブレースを付けたときの感触を確かめたいなら、何も載せていない状態で一度走ってみる。 順番を分けたほうが、自分の車両で何が効いたのかが分かります。

いま、現物で確かめられること

1. ハンドルの径を測る

これが最初にやることです。 見た目で分かるのは、形のおおよそまでです。

そして、測るべきなのは「中央の太さ」ではありません。 ブレースのクランプを実際に留めることになる位置の外径と、そこにまっすぐな部分がどれだけ確保できるかです。

糸か紙テープをその位置に1周巻いて、長さを測り、3.14で割ってください。 70mmなら22.2mm、80mmなら25.4mm、90mmなら28.6mmです。その数字と、製品の適合条件を照らし合わせる。 ここを飛ばすと、確実に無駄になります。

2. 痺れが出たときの「回転数」を記録する

共振なら、特定の回転数で強く出ます。 速度ではなく回転数です。

症状が出ても、記録のために計器を見つめないでください。 安全な場所に停まってから、無理なく覚えている範囲で、どのくらいの速度・ギアだったかを書き留めます。 確かめるためにギアを変えて走る、ということもしないでください。 速度に合わないギアは、回しすぎたり低回転で無理をさせたりすることになりますし、走りながら症状を観察する行為そのものが運転から注意をそらします。

何回か記録して、似た条件に集まるようなら、回転数との関わりを疑う手がかりになります。 ただし、振動の出どころはエンジンだけではありません。 タイヤ、ホイールのバランス、路面。回転数との関連は手がかりの1つで、それだけで原因は特定できません。 記録は、整備店に相談するときの材料としてそのまま使えます。

3. 体重をどこで支えているかを、停まった状態で確かめる

コメント欄に、こういう指摘がありました。

視聴者コメント

手がしびれるのは、ハンドルで体重を支えているからじゃない?

これは、走らなくても確かめられます。 安全な場所にバイクを停め、足が着く状態でいつもの姿勢をとってみてください。 そこで手をハンドルから浮かせられるかを見ます。浮かせられないなら、上半身の体重がハンドルに乗っているということです。

走りながら試すことではありません。 もし当てはまるようなら、部品より先に、姿勢とグローブを見直したほうが早いです。お金がかかりません。

4. すでにブレースが付いているなら、載せているものを一度外してみる

お金のかからない確認方法です。スマホホルダーやドリンクホルダーを外した状態で、いつもの道をいつもどおり走ってみる。それで感じ方が変わるなら、載せているものが効いているということになります。

ただし、外すことで変わるのは重さだけではありません。 留め方も、クランプの締めつけも一緒に変わります。原因を重さだけに決めつけず、変わったという事実だけを持ち帰ってください。

5. 私のコンチネンタルGT650の場合

本文で引いたポッシュフェイスの製品は、付けられません。 GT650の純正ハンドルはクリップオン式で、左右が別々にフォークをつかんでいます。カフェレーサーの形をしている以上、当然といえば当然でした。

この記事を書くまで、私はそこを意識していませんでした。 「ハンドルの真ん中の棒」は、自分の車両には最初から存在しない部品だったわけです。まず自分のバイクがどちらなのかを見る——それがこの章のいちばん言いたいことです。

関連する道具

買うなら、径と取り付け幅を確かめてからにしてください。 ハンドルの形状によって、付くもの・付かないものがはっきり分かれます。

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ハンドルブレース(バーハンドル用)

検索結果には、シャフト単体やクランプ別売の商品も混ざります。買う前に、①その製品の適合表(ハンドル径22.2mm用か28.6mm用か。セパレートハンドルには付きません)②クランプを固定する位置の外径と、まっすぐな部分が足りているか(スイッチボックス・ミラー・マスターシリンダーが来ると入りません)③取り付け幅(固定式は変えられません)④ハンドルを左右いっぱいに切ったときにタンクや配線に当たらないか⑤シャフトとクランプがセットか別売か——の5点を確認してください。アクセサリーを載せるなら、ブレース側とホルダー側の両方の指定に従い、許容できる重さが書かれていなければメーカーに問い合わせを。

価格・在庫・適合は変わります。購入前に販売ページでご確認ください。

コメント欄から

「振動対策の部品」より「便利な棒」としての評価のほうが、票を集めていました。

視聴者コメント

ハンドルの剛性が上がるしミラーのブレも防げるし、スマートフォンのホルダも付けれる アップハンには付けた方が便利

ミラーのブレに触れているのが目を引きます。 ミラーはハンドルの端に近いところに付いていて、しなりの影響を受けやすい位置です。ただし、ブレースでミラーのブレが減ることを示したメーカーの資料は、私は見つけられませんでした。

車種による差の話も多く出ていました。 単気筒の高速巡航はつらい、4気筒はバランサー付きなら平気、ハーレーには焼け石に水——振動源の大きさも形も車種ごとに違うので、同じ部品の評価が割れるのは当然だと思います。この記事で「どの車種ならどうなる」とまでは書けません。

「オカルト商品」という書き込みも1件ありました。 原理の面では、そこまでは言えないと思います。硬さを変えれば共振の周波数は動きます。 ただし「振動が減る」と言い切れないのも、この記事で見てきたとおりです。効果があるかないかではなく、どちらに動くかが車両次第、というのが正確なところだと思います。

出典

引用元

  • POSH Faith(ポッシュフェイス)公式メディア 2020年6月26日「ハンドルブレースの役目って❓」(最近では、スマホクランプバーでしょ?ってとらえ方をしておられる方も多いです/ハンドルブレースはオフロードの文化から始まり、ハンドルの剛性をUPさせて振動の軽減やハンドリングの改善が目的としたモノです/ハンドル(バーハン)のしなりをハンドルブレースでピチッと押さえつけてあげようという事なんです/振動対策はウエイト系のバーエンドだけではなく、ハンドルブレースにもその様な役目があるのです/ハンドルの剛性が上がる事で、シャキッとしたハンドリングにもなります/弊社のハンドルブレースは22.2Φの部分をスマホホルダークランプ箇所としても使えます/弊社製品は剛性UPを目的としたハンドルブレースなので調整式ではなく、固定式になっているんです/※当製品は22.2Φのバーハンドル用に取り付けられる様に設計されております。セパレートハンドル/テーパーハンドル、他22.2Φの以外のハンドルには対応しておりません):posh-faith.co.jp
  • Renthal 公式「Street Fatbar Handlebars」(Renthal's ® Street Fatbar® are the market leading unbraced handlebar/Featuring a tapered wall profile enables the clamping diameter(1-1/8in/28.6mm) to be larger than the control ends (7/8in /22.2mm)/The design of Fatbar reduces mass whilst maintaining extremely high strength, without the rigidity of a braced bar, This design enables a further degree of vibration absorbancy/Fitted as OE equipment by Honda and Suzuki/7010 T6 aluminium ... This alloy is specially formulated to reduce vibration through it's structure/shot peened to increase fatigue life and anodised to inhibit corrosion):renthal.com
  • ダートフリーク ZETA RACING「COMPバーパッド」製品説明(転倒時に頭部や胸部をハンドルに打ち付けた際、ダメージを軽減/緩衝材には高密度フォームを使用/アウターラップは厚みがあり丈夫なPVC材/走行中に回りやすいバーパッドを付属のクリップで止めることが可能〔対応ハンドルバーに限る〕):dirtfreak.co.jp
  • PLOT/EFFEX 公式「ハンドルバーウエイト VIBEX」(これまでのウエイトタイプは微振動を大きな振れに変換することで振動を緩和。振動自体は無くなっていない):plotonline.com(当サイトのバーエンドウェイトの記事で扱ったものと同じ出典です)
  • Royal Enfield 公式 Continental GT 650 仕様資料(ハンドルバーはクリップオン式である旨の記載):royalenfield.com

図版について 本文中の図は2枚とも、仕組みだけを幾何学で描いた自作の図解です。実在の車両・製品の外観は含んでいません。共振の図は関係の向きを示す模式図であり、実際の測定値ではありません。

コメントの集計方法 本文の件数は、2026年9月12日に yt-dlp で取得した当該動画のコメント47件(返信を含む)を対象に、まずキーワードで絞り込み、そのうえで1件ずつ本文を読んで分類したものです。効果に疑問を示したものは「関係ない」「意味ない」「意味がない」「オカルト」「飾り」「疑問」「焼け石」のいずれかを含む書き込みの和集合で6件、バーパッドに触れたものは「バーパッド」「パッド」で4件です。1件が複数の分類に入ることがあります。 返信を含む件数なので、書き込んだ人の数とは一致しません。 引用の枠に入れたものは原文どおりで、絵文字と改行のみ整えています。

確認できていないこと

  • ハンドルブレースを付けたときに共振の周波数がどれだけ動くかを実測した資料は確認できていません。本文の「震えやすい回転数が上がる/下がる」は、硬さと重さが固有振動数に与える向きという一般的な力学の関係にもとづく説明です。特定の車種で何Hzがどこへ動くかを示すものではありません
  • ポッシュフェイスとレンタルの説明が食い違っている理由について、両社が相手に言及した資料はありません。本文の整理は、両社の公式説明を並べたうえでの私の読み方です
  • ブレースによってミラーのブレが減ることを示したメーカーの資料は確認できていません
  • ハンドルブレースの耐荷重(どれだけの重さのアクセサリーを付けてよいか)について、公開された数値を確認できていません。取り付ける機器の側の指定に従ってください
  • 「アップハンドルには付けたほうが便利」「ハーレーには効かない」といった車種ごとの傾向を裏づける資料は確認できていません。コメント欄の声としてのみ扱っています
  • バーエンドの径(インチサイズとミリサイズ)による要不要についての書き込みがありましたが、これを示すメーカー資料は確認できていません
  • 「剛性を上げると固有振動数が上がる」「質量を増やすと下がる」は、ほかの条件が同じ場合の一般則です。実際のブレースは硬さと重さを同時に変え、ハンドルには複数の振動の形(モード)があります。特定の車両で装着後にどう変わるかを予測できるものではありません
  • 共振の図は、1つのモードについて山が移った場合を描いた模式図です。実際には山の高さや幅も変わります。 実測値ではありません
  • 本文で引いた体験談(MT-25/600cc/Grom など)の原因は特定できていません。共振の移動によるものだったかどうかは分かりません
  • Renthalの「vibration absorbancy」は同社の表現であり、エネルギーの散逸量を測った数値ではありません
  • POSHとRenthalの説明が食い違う理由について、両社が相手に言及した資料はありません。そもそも一方は後付けのブレース、もう一方はハンドルそのものの設計で、比べている対象が違います。本文の整理は、両社の公式説明を並べたうえでの私の読み方です
  • コンチネンタルGT650のハンドル形式は、ロイヤルエンフィールドの公式仕様資料の記載(クリップオン式)によります。私の車両の現在の状態を、写真等で照合したものではありません

本記事のチェックポイント

  • ブレースがやっているのは「硬くすること」です。 エンジンが出している振動そのものを減らす部品ではありません
  • メーカーの説明は逆を向いています。 ポッシュフェイスは「剛性をUPさせて振動の軽減」、レンタルは「ブレース付きの硬さがないから、さらに振動を吸える」。どちらも公式の文章です
  • 振動対策には、硬さ・重さ・減衰の3つの入り口があります。 このうち、エネルギーを熱にして捨てているのは減衰だけです
  • 評価が割れる理由の1つは、共振する位置が変わることだと考えられます。移った先が自分のよく使う回転数と重なるかどうかで、感じ方が変わります。ただし、個々の体験談の原因までは確かめられていません
  • 買う前に、クランプを留める位置の径を測ってください。 本文で引いたポッシュフェイスの製品は、テーパーハンドルとセパレートハンドルには非対応です。別の製品の適合や、補強が要るかどうかは個別に確認してください

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